年間第13火曜日 (マタ8,23-27)
「イエスは言われた。『なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。』そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。」マタ8,26
存在しているすべてのものは、神の言葉によって創造されていますので、「風や湖」が人間となられた御言葉であるイエス・キリストに従うことは、それほど驚くべきことではないでしょう。そんな力を持っておられるイエスに自分の人生をゆだねる人は、誰よりも安心して生きることができるはずです。けれどもイエス・キリストは、すべてのものに対して権威を持っていても、この権威を私たちが期待している通りや想像している通りに用いることがありませんので、私たちを襲ってくるものに対して、イエスが無力であるように見えることも、また無関心であるように見えることもあるでしょう。したがって、実際に安心して生きるために、イエスの力を信じるだけではなく、イエスの愛と知恵を信頼する必要もあるわけです。
私たちは、どんな状況においてもイエスに忠実に従って、安心してイエスと共に生きることができるために、イエスに対する信仰と信頼を深めていくことができますように祈りましょう。
聖なる父よ、 あなたは倒れていた世界を、 キリストの死によって、 新しいいのちに立ち上がらせてくださいました。 信じる者を罪の束縛から解放し、 終わりのない喜びを味わわせてください。 聖霊の交わりの中で、 あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、 わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。