年間第15主日 A年 (マタ13,1-23)
「ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。」マタ13,8
イエスのたとえの種を蒔く人は、良い土地だけではなく、実を結ぶ可能性のほとんどないところにも大切な種をまきます。それは、この人が、蒔き方が下手であるためではなく、神の気前の良さ、神の賜物の与え方を示しているからです。
「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」(マタ 5,45)とイエスが教えてくださった通りに、神は、善人とか、正しい人、つまり神のたまものを大切にする人だけではなく、あらゆる人に命を与え、例外なしにすべての人を支えて、一人ひとりに必要な能力を与えてくださいます。神がそうなさるのは、すべての人を愛しておられるからです。神は、他の人が、また、本人さえもが知らなくても、一人ひとりの最も優れた能力を知っておられます。ですから、本人を含めて、もう誰も期待していない人からも、豊かな実を結ぶことを求めておられるのです。
すべての人の最も優れた能力というのは、「天の父の子となる」(マタ 5,45)こと、つまりイエス・キリストのような人になるということなのです。私たちがどの程度イエスに似てきたかということは、どれほどの実を結んだかということになります。したがって、自分をイエスと比較することによって、自分が何倍の実を結んでいるかということが分かるわけです。
もし、神が喜ぶように豊かな実を結びたいと望んでも、実際にはまだ実を結んでいない、それとも少ししか結んでいないならば、その原因を探す必要があります。そして、自分の成長を妨げるものをなくすようにするために、自分にできることをしなければならないのです。
神からいただいている、溢れるほど豊かな恵みに、心を込めて協力することによって、私たち一人ひとりが百倍の実を結ぶこと、つまりイエス・キリストのようになることができますように祈りましょう。
すべてを照らしてくださる神よ、 あなたは、 暗やみにさまよう人たちがまことの道に立ち帰るように、 真理の光を輝かせてくださいます。 洗礼を受けたすべての人が、 信仰に反することを退け、 キリストに従って生きることができますように。 聖霊の交わりの中で、 あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、 わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。