年間第23水曜日 (ルカ6,20-26)
「イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。『貧しい人々は、幸いである、/神の国はあなたがたのものである。・・・しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、/あなたがたはもう慰めを受けている。』」ルカ6,20. 24
多くの人の考えに逆らって、イエスが教えてくださる通りに、人間が自然に避けようとするいろいろな苦しみは幸福への道になり得るし、人間が自然に求めているいろいろな喜びや楽しみは、幸福を妨げるものになり得るのです。従って、苦しみは、幸福を不可能にする意味での絶対的な悪ではないので、どうしても避けるべきものでもないし、喜びや楽しみは、幸福への唯一の道という意味での絶対的な善でもないので、どうしても追求しなければならないようなものではないのです。
私たちは、自分の思いや望みではなく、最高の幸福の唯一の源であり、その与え主である神の望みに従って生きることによって、神との交わりを深めることができるように祈りましょう。
全能永遠の、神である父よ、 わたしたちの行いが、 いつもみ旨にかなうよう導いてください。 御子キリストのうちにあって、 豊かな実りを結ぶことができますように。 聖霊の交わりの中で、 あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、 わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。