年間第33月曜日 (ルカ18,35-43)

「先に行く人々が叱りつけて黙らせようとしたが、ますます、『ダビデの子よ、わたしを憐れんでください』と叫び続けた。イエスは立ち止まって、盲人をそばに連れて来るように命じられた。彼が近づくと、イエスはお尋ねになった。『何をしてほしいのか。』盲人は、『主よ、目が見えるようになりたいのです』と言った。」ルカ18,39-41

真理を知ることのできる理性を持つ人間にとって、真理は興味深くて、魅力的なもので、価値の高いものですが、同時に真理は、人間の間違った考え方や幻想を破壊しますし、間違った生き方を変えることを要求します。考え方や生き方の変更には、必ずと言っていいほど苦しみが伴いますので、この苦しみを避けるために、自分自身についての真理も、他人や世界全体、また、神についての真理も知らないまま生きることを選ぶ人、つまり、暗闇に留まることを選ぶ人が少なくないようです。

「真理があなたを自由にする」と教えてくださったキリストに信頼して、苦しくても真理を知り、真理を受け入れることができますように。そして、真理に基づいた生き方によって、他の人のために光となることができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたはわたしたちを選び、光の子としてくださいました。
わたしたちが罪のやみに迷うことなく、
いつも真理の光のうちに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第32土曜日 (ルカ18,1-8)

「昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」ルカ18,7-8

神が人のために裁きを行うとは、この人を悪から守るということです。実は、父である神は、イエス・キリストによって私たちの罪をあがない、罪の結果である死を滅ぼしてくださったので、もうすでに、私たちのために裁きを行ってくださったわけです。今は、キリストの勝利にあずかるように、父である神は一人ひとりを招いてくださいます。

私たちは、神の招きに応えて、愛と信仰によってイエス・キリストと結ばれますように、そして、イエスと共に生きることによって、この招きを多くの人に伝えることができますように祈りましょう。

すべての人の父である神よ、
ハンガリーの聖エリザベトは、
貧しい人々の中でキリストに仕えました。
聖女の取り次ぎに支えられてわたしたちも、
苦しんでいる人、困っている人を
いたわり助ける者となることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

11月19日 年間第33主日A年 (マタ25,14-30)

「1タラントン預かった者は、出て行って穴を掘り、主人の金を隠しておいた。」マタ25,18

「タラントンのたとえ」の中に登場する一人の人が、主人から与えられた使命を果たすことができなかったのは、妬みのせいだったのではないかと思います。確かに、5タラントンや2タラントンを預かった人と比較すれば、この人はたったの1タラントンしか預からなかったと言えますが、1タラントンというのは20年間の収入に当たる非常に大きな金額でした。この人のように他人を妬む人は、持っているものを喜び、それを正しく用いる代わりに、他人が持っているものだけを気にして、自分が持っているものを正しく評価できないために、それを無駄にしてしまったとしても、決して珍しいことではないでしょう。

1タラントンを預かった人が何もしなかったもう一つの理由として考えられるのは、競争心です。1タラントンを持つ人よりも、5タラントンや2タラントンを持つ人の方が有利な立場にありますので、彼らより沢山もうけることは、完全に不可能ではないとしても、非常に難しいことでした。他人に勝たなければならないとか、他人よりもよくできなければならないというような動機だけで動いている人は、成功する可能性が全くないか、非常に低いときに、やる気がなくなって、そのまま何もしないでいるならば、誰かに負けることよりも、大きな損をしてしまうのです。

コルカタの聖テレジア(マザー・テレサ)が言ったように、神が人間に求めておられるのは、成功することではなく誠実をつくすことなのです。大事なのは、人が他人によって評価されている仕事をしているかどうかではなく、やっていることによってどんな人になっているかということなのです。神が私たちの力に応じて、様々な使命を与えてくださっているのは、私たちがこの使命を忠実に果たすことによって、キリストとの愛と信頼の絆を強めるためなのです。なぜなら、私たちは、キリストとの交わりのうちに生ることによってキリストのようになるときだけ、神ご自身という最高の賜物を受け入れることができるからです。

すべてを治められる父よ、
み旨に従って生きる人に、
あなたは神の国の喜びを備えてくださいます。
あなたからいただくすべてのものが、
救いのみわざの完成に役立つものとなりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。