年間第12月曜日 (マタ7,1-5)

「兄弟に向かって、『あなたの目からおが屑を取らせてください』と、どうして言えようか。自分の目に丸太があるではないか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。」マタ7,4-5

   自分の問題をはっきりと認識することやそれを解決することは、辛いことですので、この苦しみを避けるために多くの人々は、自己正当化を試みたり、責任転換したり、自分を自分よりも悪い人と比較したり、他の人を批判したりします。けれども、そのような努力によって気が少し楽になっても、自分の問題はそのまま残っていますし、場合によって、当初よりも問題は段々と大きくなって、私たちの人生にますます悪い影響を及ぼしていることもあるのです。

私たちは、あらゆる問題を解決する力を持っておられるイエスに信頼して、イエスの無条件の愛に力付けられて、自分の問題から逃げることなく、それを認識して、イエスと共にこの問題の解決に取り組むことができますように祈りましょう。

天地万物を治められる神よ、
あなたの民の祈りをいつくしみをもって聞き入れ、
世界に平和への道を示してください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月24日 洗礼者聖ヨハネの誕生 (ルカ1,57-66,80)

「父親は字を書く板を出させて、『この子の名はヨハネ』と書いたので、人々は皆驚いた。すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。」ルカ1,63-64

洗礼者ヨハネの父、ザカリアは、息子の誕生のお告げを受けたとき、天使が言ったことを信じなかったがゆえに、何も話せなくなりましたが、天使に言われた通りに、生まれた息子にヨハネという名前を付けることによって、信仰と従順を表した結果、再び話せるようになり、偉大なわざをなさる神を賛美するようになったのです。

私たちは、自分の人生において神の力と神の働きの素晴らしさを体験することによって、父である神をますます強く信頼し、愛するようになり、自分の言葉と行いによって神を賛美し、洗礼者ヨハネのように、神の御ひとり子イエス・キリストを多くの人に紹介することができますように祈りましょう。

すべての人の救いを望まれる神よ、
あなたは洗礼者ヨハネを遣わし、
人々に救い主キリストを迎える準備をさせてくださいました。
あなたの民を信仰の喜びで満たし、
救いと平和の道に導いてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月25日 年間第12主日A年 (マタ10,26-33)

「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」マタ10,28

人はいろいろなものを恐れるために、不自由になったり、場合によってやりたいことや、やらなければならないと思うことが、全くできなくなったりします。そのために、何も恐れないようになりたいと思う人が沢山いるようです。けれども、恐れは人間の自己防衛本能の大事な一部ですので、危険なものに対して恐れを感じなければ、人間は生きることができないのです。

本当に問題なのは、私たちが恐れること自体というよりも、何が危険であるか、何が危険ではないか、つまり何が恐れられるべきか、何が恐れられるべきではないかということを、知らないことなのです。そのような無知のために、例えば、麻薬を恐れなくても、医者を恐れている人がいます。また、隣人を助けることを恐れても、他の人を騙したり、悪用したりすることを恐れていません。

イエス・キリストは、私たちに恐れるべきものと、恐れる必要のないものを示しています。けれども、それだけではありません。人間が恐れの奴隷にならないように、恐れによって麻痺状態に落とされないように、逆に恐れを乗り越えて、正しいことを実行するために必要な力をも与えています。

私たちはイエスと同じように、父である神の愛を体験して、この愛を最も大切な宝にし、自分の選択の基準にするならば、あらゆる怖れから解放されて、すべての人の善と幸福を求めておられる神が示してくださる道を、歩むことができるのです。

聖なる父よ、
あなたをいつも敬い、愛する心をお与えください。
あなたを愛して生きる者は見捨てられることがないからです。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。