4. 原罪
4.1 創造主として神は人間を完全に知っており、常に人間の益を望んでおられます。
4.2 真実の神を信頼し、神が定めた道に沿って人生の目標と同時に完全な幸福に向かって歩む代わりに、人間は嘘つきの誘惑者を信頼し、神の警告を無視して、自分で選んだ別の道を歩むことにしました。
4.3 この不従順は、人間と神との間に存在していた友好関係を壊し、本来の被造界の秩序を破壊する罪となりました。本来の調和の破壊の結果として、とりわけ、世界に悪(人々が犯す道徳的悪、自然災害、病気、死など)と苦しみが入り込みました。また、人間の本質が傷付けられ、知性が大幅に制限され、人間が罪の奴隷となりました。
4.4 人間の死は人間の本性の破壊、つまり肉体と霊魂の合併の破壊です。不滅の霊魂は死後にも存在し続けますが、人間は存在しなくなります。したがって人間にとって神との愛の交わり、神の命と愛への参与は不可能になります。この状態は原罪と呼ばれる最初の罪の最終的な結果であり、人間の霊的な死、または、永遠の死と呼ばれます。
4.5 すべての人々は、原罪がもたらした状況に生まれる意味で、その罪を受け継ぎます。