6. 贖いのわざ
6.1 救いの計画を実行するために、神の御独り子は人間となり(受肉の神秘)、ご自分において人間の本性と神の本性を統合しました。
6.2 イエス・キリストは神性と人間性を併せ持つかたですから、真の神であると同時に、真の人間です。
6.3 人間イエス・キリストは、三位一体の第二位格(神の御子)と同一ペルソナです。したがって、イエスが語ったすべての言葉と行ったすべての行為は、神である御子、つまり神ご自身の言葉と行為です。
6.4 イエス・キリストは、父なる神の御心に完全に一致した人生を通して、父なる神への愛を表現し、ご自身を神に捧げ、人間に神の愛を現しました。
6.5 イエスが自由に受け入れられた受難と十字架上の死は、イエスの神への自己奉献と神の愛の啓示の頂点と同時にその完成となりました。
6.6 自らの完全な奉献を通して、イエス・キリストは、人間として神の愛に完全に応えて、人間の愛を求めておられる神の望みを完全に満たしたのです。
6.7 イエス・キリストの復活は、父なる神がイエスの奉献を受け入れ、イエス・キリストが全人類を代表して十字架上で神と永遠の契約を結び、人間と神とを和解させたという真実を表しています。
6.8 十字架上で結ばれた契約のおかげで、イエス・キリストにおける神性と人間性の結合は永遠に破れることのないものになりました。すべての人は、生きている時代に関係なく、イエスの人間性とつながることによって、神性、つまり神ご自身とつながることができます。
6.9 イエス・キリストの復活により、すべての人々の復活が可能なものとなりました。
6.10復活のおかげで、人の霊魂だけでなく体も永遠に生き、霊魂と再び結合することができます。このため、永遠の命、つまり永遠に神の命と愛に完全に参与することが、すべての人々に再び可能になったのです。
6.11人はイエス・キリストを深く知れば知るほど、イエスによって現された神の愛をより深く知るようになり、ますます強く神に惹かれるようになります。この愛に愛で応えたいという思いがさらに深まります。