12月31日 聖家族B年 (ルカ2,22-40)

「幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。」 ルカ2,40

神が一緒にいてくだされば、それとも神が祝福してくだされば、いろいろな問題や困難を避けることができると思う人が大勢いるようです。それが事実でしたら、どうしてマリア、ヨセフとイエス、つまり聖家族には、イエスが生まれる前にも生まれた後にも、そんなに沢山の難しい問題や困難があったのでしょうか。神は彼らと共にいなかったのでしょうか。彼らを祝福していなかったのでしょうか。

聖家族が体験していた問題や困難は、確かに彼らの苦しみになっていましたが、この家族を壊すことはできなかったし、イエスの成長を妨げることもできませんでした。いろいろな困難に直面していた家族の中で育てられたイエスは、他の人、特に困っている人や苦しんでいる人に対して、思いやりのある心を持つ完全な人になることができたのです。

私たちと共にいてくださる神が私たちを祝福してくださるというのは、私たちが歩む道に現れるすべての障害物を片付けてくださるということではなく、それを乗り越えるために必要な力を与えてくださるということであり、また、出逢う悪からさえも善を引き出してくださるということなのです。もし、私たちが、聖家族のようにいつも神を信頼して、その導きに従うならば、どんな問題や困難に直面しても、それが私たちに害を与えないだけではなく、私たちの益になるよう働くという確信を持つことができますので、いかなる問題や困難も恐れる必要はないのです。

恵み豊かな父よ、あなたは、
聖家族を模範として与えてくださいました。
わたしたちが聖家族にならい、
愛のきずなに結ばれて、
あなたの家の永遠の喜びにあずかることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月29日 主の降誕第5日 (ルカ2,22-35)

「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、/あなたの民イスラエルの誉れです。」ルカ2,29-31

世の光としてこの世に生まれてきた神の子は、神に象って、神に似せて創造された人間の尊さを示してくださったと同時に、罪によって醜くなった人間の心をも照らしてくださっています。

たとえ自分の罪、自分の醜いところを知ることが苦しくても、イエスの光のもとに留まることができますように。そして、イエス・キリストによって、罪から解放されて、神の愛と命にあずかり、神の子どもとして生きることができますように祈りましょう。

万物の造り主である神よ、
あなたはキリストの光によって世のやみを退け、
いつくしみを注いでくださいます。
御子の誕生の神秘を、清い心で賛美することができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月28日 幼子殉教者 (マタ2,13-18)

「さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。」マタ2,16

自分の権力を守るために無力な幼子を殺すことは、人間の仕業と言うよりも、悪魔の仕業と言えるのではないかと思います。現在においても、ヘロデのような悪魔の使いたちは、自分の権力や富のためにいろいろな不正を行うことによって、無数の人たちを犠牲にしたり殺したりしていますので、このような悪が世界を支配しているように見えるかもしれません。けれども、自分の利益しか求めていない人々の被害者になったイエス・キリストが、ご自分の苦しみと死を愛のいけにえに変えたことによって、すべての人々を罪と悪の支配から解放してくださったのです。

イエス・キリストが成し遂げてくださった救いの恵みを感謝しながら、私たちも自分の利益のために他の人を利用したり、犠牲にしたりするのではなく、他の人の善のために力を尽くし、必要に応じて自分を犠牲にすることによって、悪に打ち勝ち、救いにあずかることができますように祈りましょう。

すべてを導かれる神よ、
きょう記念する幼子殉教者は、
死によって信仰の賛歌をささげました。
わたしたちもことばだけでなく、
日々の行いの中に信仰をあらわすことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。