12月19日 (ルカ1,5-25)

「天使は答えた。『わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。』」ルカ1,19-20

天使が伝えた神の言葉を信じなかったザカリアは、ヨハネが生まれるまで、つまり神の言葉が実現されるまで口が利けなくなっていました。それによって、ザカリアという人物には神の言葉を信じない人の姿、不信の結果が表されています。つまり、神の言葉を信じない人は、それを宣べ伝えることができないということなのです。

神の言葉が人間になって、私たちの間に住まわれたことを信じた私たちは、神の言葉であるイエス・キリストと共に生き、イエスに忠実に従うことができますように。そして、御言葉をますます深く信頼して、大きな声で救いの知らせを宣べ伝えることができますように祈りましょう。

永遠の父よ、
あなたは、おとめマリアを通して、
御ひとり子を世にお与えになりました。
人となられたみことばを信じ、
その神秘をたたえ祝うことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月18日 (マタ1,18-24)

「主の天使が夢に現れて言った。『ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。』」マタ1,20

聖霊によって宿られたイエスは、父である神と一体でありますので、ヨセフがマリアを迎え入れたことによって、イエスを迎え入れたのと同じように、私たちもイエスを迎え入れることによって、父である神を迎え入れるのです。

ますます多くの人々が信仰と愛により、イエス・キリストと結ばれることによって、父である神ご自身と結ばれて、すべての罪の束縛から解放され、愛に生きることができますように祈りましょう。

全能の神よ、
罪に縛られ、その重荷にあえぐわたしたちを、
御ひとり子の誕生によって解放し、
まことの喜びに導いてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

主の降誕第7日 (ヨハ1,1-18)

「言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」ヨハ1,11

宇宙万物の創造主である無限の神が、どのように被造物の一部である有限の人間になったかを理解することができなくても、何のためにそうなさったかということなら分かります。それは、福音記者聖ヨハネが教えているように、人間が神の子になるために、つまり神の愛と神の内面的な命とその神性という本質にあずかるためなのです。

ますます多くの人々が、イエス・キリストを信じ、受け入れることによって、神の子になるという人間の最高の可能性を実現し、人生の目的とそれ以上にない至福に達することができますように祈りましょう。

永遠の父よ、
あなたは大となられた御子を通して、
神に向かって歩む人のまことの姿を示してくださいました。
救い主キリストのいのちに、
すべての人があずかることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。