年間第33水曜日 (ルカ19,11-28)

「イエスは言われた。『ある立派な家柄の人が、王の位を受けて帰るために、遠い国へ旅立つことになった。そこで彼は、十人の僕を呼んで十ムナの金を渡し、「わたしが帰って来るまで、これで商売をしなさい」と言った。』」ルカ19,12-13

イエス・キリストが十字架上で救いのわざを成し遂げられた後に、昇天され、聖霊を遣わしてくださったときから、再臨されるときまでの間は、イエスを待ち望みながら、与えられた使命を果たす期間となっているのです。

イエス・キリストがいつ来られても、イエスを喜んで迎えることができますように。そして、いつも聖霊の導きに従い、与えられた使命を忠実に果たして生きることができますように祈りましょう。

すべてを治められる父よ、
み旨にしたがって生きる人に、
あなたは神の国の喜びを備えてくださいます。
あなたからいただくすべてのものが、
救いのみわざの完成に役立つものとなりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第33火曜日 (ルカ19,1-10)

「イエスは言われた。『今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。』」ルカ19,9-10

人間が罪を犯すことによって、父である神からどれほど遠くに離れても、神はこの人を諦めず、この人が神のもとに立ち戻るように常に働き、正しい道を示すしるしを与え、ご自分の愛を表すことによって、人間の心の中でご自分に対する憧れと望みを起こしてくださるのです。

ますます多くの人が、ザアカイのように神が与えてくださった愛のしるしや起こしてくださった望みに従い、命の源である神のもとに立ち戻り、自ら豊かに生き、他の人をも生かすことができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
あなたの恵みは限りなく、
人の思いをはるかに超えて世界の上に注がれます。
わたしたちを罪の重荷から解放し、
まことの自由に導いてください。 
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第33月曜日 (ルカ18,35-43)

「先に行く人々が叱りつけて黙らせようとしたが、ますます、『ダビデの子よ、わたしを憐れんでください』と叫び続けた。イエスは立ち止まって、盲人をそばに連れて来るように命じられた。彼が近づくと、イエスはお尋ねになった。『何をしてほしいのか。』盲人は、『主よ、目が見えるようになりたいのです』と言った。」ルカ18,39-41

真理を知ることのできる理性を持つ人間にとって、真理は興味深くて、魅力的なもので、価値の高いものですが、同時に真理は、人間の間違った考え方や幻想を破壊しますし、間違った生き方を変えることを要求します。考え方や生き方の変更には、必ずと言っていいほど苦しみが伴いますので、この苦しみを避けるために、自分自身についての真理も、他人や世界全体、また、神についての真理も知らないまま生きることを選ぶ人、つまり、暗闇に留まることを選ぶ人が少なくないようです。

「真理があなたを自由にする」と教えてくださったキリストに信頼して、苦しくても真理を知り、真理を受け入れることができますように。そして、真理に基づいた生き方によって、他の人のために光となることができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたはわたしたちを選び、光の子としてくださいました。
わたしたちが罪のやみに迷うことなく、
いつも真理の光のうちに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。