年間第32木曜日 (ルカ17,20-25)

 「実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」ルカ17,21

神の国が私たちの間にあるというのは、私たちがどんな現実においても、どんな環境に生きていても、そこで、イエスに出会うことができますし、イエスを通して父である神との愛の交わりのうちに生きることができるということなのです。

私たちは、霊的な成長のための理想的な環境を探求したりするのではなく、現在生きている場所で、信仰の目でイエス・キリストの現存を見出し、イエスと共に生きることによって、この場所をより良いものにすることができますように祈りましょう。

すべてを治められる父よ、
み旨にしたがって生きる人に、
あなたは神の国の喜びを備えてくださいます。
あなたからいただくすべてのものが、
救いのみわざの完成に役立つものとなりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

年間第32水曜日 (ルカ17,11-19)

「イエスは言われた。『清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。』」ルカ17,17-18

私たちのすべての良い体験は、すべての良いものの与え主である神の賜物ですが、イエスに癒していただいても感謝しなかった9人と同じように、多くの人々はこの賜物を頂いても、それを神の賜物として認めず、ただ「運が良かった」とか、「自分がよくやった」などと思ったりするようです。

私たちが頂く良いものが神の賜物であるという事実を認めることによって、この賜物を通して神の愛を知ることができますように。そして、この賜物を神に感謝することによって、神との関わりを深めることができますように祈りましょう。

恵み豊かな神よ、
わたしたちの信仰、希望、愛を強めてください。
すべてに越えてあなたを愛し、
約束された永遠のいのちを受けることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

年間第32火曜日 (ルカ17,7-10)

「あなたがたも同じことだ。自分に命じられたことをみな果たしたら、『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と言いなさい。」ルカ 17,10

すべてのものの創り主であり、全能で完全な方である神は、人間から何も必要としていません。逆に神は、私たちを生かし、支え、絶えず私たちのために働いてくださっているのです。その意味で、人間が神に仕えるというよりも、神が人間に仕えてくださるということが言えると思います。

私たちは、父である神がご自分の働きによって表してくださる愛に感謝しながら、神の呼びかけに応えて、神の言葉に従って生きることによって、神に対する私たちの愛を表し、自分たちを神にささげることができますように祈りましょう。

天地を治められる神よ、
ウクライナの司教聖ヨサファトは聖霊に満たされ、
牧者として羊のためにいのちをささげました。
聖人の取り次ぎを求めるわたしたちを聖霊によって強め、
兄弟のためにいのちをささげるほどの愛で満たしてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
いつくしみ深い父よ、
あなたを深く愛する心をお与えください。
すべてにおいてあなたを愛し、
人の思いをはるかに越えたしあわせに
あずかることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。