「イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、『婦人よ、御覧なさい。あなたの子です』と言われた。」ヨハ19,26
たとえ聖母マリア本人は、十字架に付けられなかったとしても、最後までイエス・キリストに従い、犯罪人扱いされたイエスの母であることを隠さずに十字架のもとに立つことによって、彼女自身もキリストの苦しみにあずかりました。そして、大きな悲しみと苦しみをもたらしていたこの状態においても、聖母マリアは信仰と希望を抱き、すべてを父である神にゆだねることによって、キリストと同じように自分の苦しみをいけにえに変え、自分自身を神に奉献し、最高の愛を表したのです。
救い主の母としての使命を全うされ、キリストの弟子、神の子となり私たちの母になる使命を与えられたマリアの模範、助けと取り次ぎに支えられて、私たちも、あらゆる状況において、キリストに忠実に従い、与えられた使命を果たすことによって、すべてを父である神にささげ、多くの人のために神の愛と命を伝えることができますように祈りましょう。
聖なる父よ、 聖母マリアは十字架のもとに立ち、 御子イエスと苦しみをともにしました。 教会が、聖母とともに御子の苦しみに結ばれて、 その復活にもあずかることができますように。 聖霊の交わりの中で、 あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、 わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。