「律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨やあらゆる汚れで満ちている。」マタ23,27
主イエスによって偽善者と呼ばれていた、律法学者たちとファリサイ派の人々の一番大きな問題とは、他の人を騙して、自分たちが正しい人であると信じさせたことではなく、自分たち自身がその嘘を信じていたということなのです。なぜなら、現実にさからって自分が良い人で、正しい人であると確信を持っている人は、何の問題もないと思って安心して、誇りを持って生きているのでしょうが、心にある問題が無くならないだけではなく、段々と悪化していき、この人が自分の問題を認めて、それを解決しない限り、本当に良い人間、愛に生きる人間になる可能性はないからです。
私たちは、律法学者たちやファリサイ派の人々と違って、自分の善行に頼るのではなく、神のいつくしみ深い愛に頼ることによって、安心して自分の問題を認めることができますように。そして、神の力に助けられて、この問題を解決することによって成長し、イエスのように愛に満たされた、神の心に適う人間になることができますように祈りましょう。
全能永遠の神よ、 聖アウグスチヌスの精神を 現代の教会によみがえらせてください。 英知の泉、愛の源を求めるわたしたちが、 あなたのうちにいこいを見いだすことができますように。 聖霊の交わりの中で、 あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、 わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。