年間第19金曜日 (マタ19,3-12)

「イエスは言われた。『あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁することを許したのであって、初めからそうだったわけではない。』」マタ19,8

創造主である神は、誰よりも人間のこと、例えば人間の心の状態とか、人間の力と弱さ、また、人間にとって最も必要なものは何であるか、人間にとっての最善とは何であるかということを知っておられますし、人間の幸福を求めておられますので、神の言葉は、一人ひとりのために最高の幸福への最も相応しい道を示すものであるのです。

モーセが示したような、より楽な道を示す人ではなく、私たちを愛しておられる父である神を信頼して、神が示してくださる道はどんなに難しそうで、選ぶのは無理に見えても、この道を選び、神の助けによって支えられながら、この道を歩むことができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたはわたしたちを選び、光の子としてくださいました。
わたしたちが罪のやみに迷うことなく、
いつも真理の光のうちに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第19木曜日 (マタ18,21-19,1)

「わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。」マタ18,33

父である神に罪をゆるしていただくとは、神との親しい交わりに受け入れられて、神と和解し、再び神との正しい関係に生きるようになるということですので、私たちは、神のゆるしを本当に受けたかどうかということを、他の人に対する、特に自分に対して悪いことをした人に対する、自分の態度を見ることによって確認することができるのです。

私たちは、罪を犯すことがあっても、いつも心を開き、神のゆるしを受けることによって、常に神との正しい関係に生き、他の人をゆるすことをはじめ、愛の実践を行うことができますように祈りましょう。

 

8月16日 年間第19水曜日 (マタ18,15-20)

「それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会の言うことも聞き入れないなら、その人を異邦人か徴税人と同様に見なしなさい。」マタ18,17

罪を犯すことによって神との正しい関係を失ったすべての人々と和解するために、神はイエス・キリストにおいて人となって、人間に近づき、さらにご自分の命をささげることによって、すべての罪をあがなってくださいました。それにもかかわらず、まだまだ多くの人々が神との和解を拒否しているのです。もし、神ご自身の和解のための働きと和解への呼びかけを無視する人がいるならば、なおさら私たちの和解のための働きと和解への招きを無視する人がいても不思議ではないでしょう。けれども、私たちのゆるしと和解のための働きが加害者によって無駄にされたとしても、それは必ず私たち自身の心のいやしと愛における成長を促進しますので、決して無駄な努力ではないのです。

イエス・キリストがもたらしてくださった、神ご自身のいつくしみ深い愛に強められて、他の人のあらゆるとがをゆるし、和解のために全力を尽くすことができますように祈りましょう。