年間第25金曜日 (ルカ9,18-22)

「イエスが言われた。『それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。』ペトロが答えた。『神からのメシアです。』」ルカ9,20

人類の歴史において、イエスのようにこんなに多くの人々に、こんなに大きな影響を及ぼした人はいないということを、誰でも認めるはずです。2000年の間、どんな時代においても、どんな文化においても、数えきれないほど多くの人々がイエスの教えとその模範に基づいて生き、イエスに従い、イエスに自分の人生をささげました。現代もそうです。ですから、イエス・キリストが誰であるかという問いかけは、特に有意義な人生を送りたいと望んでいる人にとって、どんなことよりも重要であるし、自分がどのように答えるかによって、自分の生き方、自分が目指している目的も、まったく異なるものとなるのです。

ますます多くの人々が、イエス・キリストこそ父である神が遣わしてくださった救い主であり、神の子であるという事実を知るようになり、イエスとイエスの弟子となった多くの人々と共に、創造主である神が定めた人生の完成に向かって歩むことができますように祈りましょう。

すべての人の父である神よ、
貧しい人の福祉のため、また司祭の養成のため、
あなたは聖ビンセンチオ・ア・パウロを
使徒の熱意で満たしてくださいました。
わたしたちも同じ熱意をもって
聖人の理想を追求することができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

復活節第5水曜日 (ヨハ15,1-8)

「わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。しかし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる。」ヨハ15,2

私たちがイエスと繋がるのは、自分たちだけが豊かに生きるためではなく、父である神が、私たちをとおして他の人々にもご自分の命と愛を伝えるためなのです。

私たちは、イエスに対する信仰と愛をはじめ、頂いているすべての恵みを他の人と分かち合うことによって、ますます多くの人が神の愛と命を受け入れると同時に、私たちのイエスとの繋がりが深まっていきますように祈りましょう。

聖なる父よ、
信じる者の心を、いつもあなたに引き寄せてください。
不信仰のやみから解放された人びとが、
真理の光の中を歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

復活節第5火曜日 (ヨハ14,27-31a)

「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」ヨハ14,27

イエスが私たちに与えてくださる平和とは、すべての人々が神を愛し、互いに愛し合うという状態です。つまりこの平和とは、創造のわざの完成、神の国の約束の成就なのです。

愛に最後まで忠実に生きたがゆえに殺されたキリストを、復活させてくださったことによって、愛の真の力を現してくださった神は、必ずご自分のわざを完成させ、与えてくださった約束を実現してくださるという希望に強められて、愛に逆らう力が、愛よりも力強く見えたとしても、神に信頼して、神の働きに協力することができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたは御子キリストの復活によって、
わたしたちを神の子のいのちにあずからせてくださいます。
神の民の信仰と希望を強めてください。
あなたの約束を信じ、
試練に打ち勝つことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。