年間第13月曜日 (マタ8,18-22)

「弟子の一人がイエスに、『主よ、まず、父を葬りに行かせてください』と言った。イエスは言われた。『わたしに従いなさい。死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。』」マタ8,21-22

   私たちが持っているものとの関係や、周りにいる人々との関係が正しければ、これらのものや人々との関わりは、私たちにとって父である神への道になります。逆に、それらの関係は、私たちが父である神に近づくのを支える代わりに、それを妨げるならば、正しくないものであるということになるわけです。

私たちは、いろいろなものや人々との関係を見直し、必要に応じてそれを正すことによって、ますます自由になってキリストに忠実に従い、父である神に向かって、一層力強く歩むことができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
人間の弱さの中で働かれるご自分の力によって、
あなたは、福者ペトロ岐部と
一八七人の殉教者を強めてくださいました。
殉教者の模範と取り次ぎによって、
わたしたちが聖霊に導かれ、
あなたと兄弟姉妹の救いのためにいのちをささげ、
キリストヘの信仰を力強く、
喜びをもってあかしすることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
全能の神よ、
あなたの支配に逆らう悪の力を滅ぼしてください。
罪から解放されたわたしたちがあなたの国を待ち望み、
正義を行う者となることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第12木曜日 (マタ7,21-29)

「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。」マタ7,21

正しい道、つまり、自分が目指す目的に導く道を知ることは、大事ですが、それだけでは十分ではありません。目指している目的に到達するために、この道を眺めるだけではなく、やはり、現在いるところを離れて、この道を歩まなければならないのです。

私たちは、父である神のもとへ導く道を示してくださるイエス・キリストの教えを実行し、イエスの模範に倣って生きることによって、父である神の「家」に着くことができますに祈りましょう。

いつくしみ深い神よ、
司教聖イレネオは正しい教えを伝え、
教会の一致を守るためにいのちをささげました。
聖人の取り次ぎを求めるわたしたちが信仰と愛に強められ、
平和と一致のために尽くすことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

全能永遠の、神である父よ、
わたしたちの行いが、
いつもみ旨にかなうよう導いてください。
御子キリストのうちにあって、
豊かな実りを結ぶことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

復活節第2水曜日 (ヨハ3,16-21)

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」ヨハ 3,16

  イエス・キリストを信じるとは、イエスがキリスト、つまり神に遣わされた救い主であると認めることだけではなく、キリストに信頼して、聞き従うことでもあるのです。私たちは、キリストのことを正しく理解することによってではなく、キリストに従うことによってだけ、つまりキリストと共に、キリストのように生きることによってだけ、永遠の命の源である神に近づくことができます。

イエス・キリストを信じる私たちは、自分の弱さや不注意のゆえに倒れても、キリストが示した道から逸れても、何よりも私たちの救いを求めるキリストのいつくしみ深い愛を思い起こし、恐れずにキリストのもとに戻り、和解し、父である神への道を歩み続けることができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
わたしたちは年ごとに主の過越を記念し、
復活の希望に満たされます。
信仰をもって祝うこの神秘を、
日々生きることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。