年間第11土曜日 (マタ6,24-34)

「だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。」マタ6,31-32

   イエス・キリストは、あらゆる被造物の中で、あらゆる出来事において、父である神の愛のわざを見出すことができましたので、神の愛の中に生きることと、この愛について、確信を持って力強く語ることができたのです。

私たちもイエスと同じように、自分の周りにも自分の人生の中にも、神の臨在と神のいつくしみ深い働きを見出すことによって、神に対する私たちの信頼が深まり、自分の現在と未来を父である神にゆだねて、安心して神の愛に生きることができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
わたしたちは、聖霊によってあなたの子どもとしていただきました。
あなたを父と呼ぶわたしたちを、
約束された永遠のいのちに導いてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第11金曜日 (マタ6,19-23)

「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」マタ6,20-21

   多くの人々は、自分の宝としているものを守ろうとして、他の人と争ったり、他の人を滅ぼしたりして、かえって最終的に自分たちの滅びを招いているのです。けれども、父である神との愛の絆を、ご自分の最高の宝としていたイエスは、いろいろな人に攻撃されても、皆と神の愛を分かち合うことによって、すべての人を生かそうとしていましたし、それはまた自分自身の完成に向かって歩んでいることでもあったのです。

私たちは、イエスに倣って、父である神の愛を自分の最高の富にすることによって、あらゆる状況において他の人を生かし、自分たちも生かされますように祈りましょう。

すべてのたまものの与え主である神よ、
青年アロイジオは、
あなたの恵みによってたぐいのない清さを保ち、
償いの生活を送りました。
聖人の助けを願うわたしたちが、
その清さと償いの模範にならい、罪と戦うことができますように
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
万物を治められる神よ、
世界の歩みを力強く導いてください。
現代に生きる教会が人々に仕え、
平和のために尽くすことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

4月25日 聖マルコ福音記者 (マコ6,15-20)

「弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。」マコ16,20

聖マルコは、イエス・キリストを信じたがゆえに差別や迫害されたり、あるいは財産だけではなく命まで奪われたりした仲間のキリスト者を励まし、力付けるために書き記した福音書の中で、小さい悪をとおしても、イエス・キリストの受難と十字架上の死のような最大の悪をとおしても、働くことができる神の力、また、あらゆる苦しみとあらゆる悪から善を引出すこともできる神の力を示して、この力と愛のためにこそ、神は悪魔や人間から反対されればされるほど、ご自分の救いの計画をますます素晴らしく実現することができることを教えてくださいました。

私たちは、聖マルコの証しと教えを受け入れること、何よりも聖マルコが描いている力強い神の働きを、自分の人生の中で見出すことができますように。そして、神ご自身の愛と力を信頼して、どんな状況においてもイエス・キリストに忠実に従い、与えられた使命を果たすことができますように祈りましょう。

すべての人の救いを望まれる神よ、
あなたは福音宣教のために聖マルコを選び
救いの訪れを書き記す恵みをお与えになりました。
聖人の祝日を祝う私たちが、
福音の光に照らされて、
キリストに忠実に従うことができますように
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。