3.詐欺師がもたらす被害

何の資格も霊的な権威も持たずに霊的な指導者を自称しているスピリチュアルカウンセラーによるカウンセリングは、盲人が盲人を案内することに似ています。ときに、指導している人は、盲人であることを意識せずに、自信を持って善意で案内することもあるでしょう。しかし、自分が霊的なことに無知であること、つまり霊的な盲人であることを知りながら、見えるふりをしている人もいます。いずれの場合でも、その指導に従ってスピリチュアル商品を利用すれば、苦しんでいる人にとって望ましい結果を得られる可能性が無いだけではなく、何らかの害をもたらす危険性があります。

最善の場合には、このサービスを利用する人は、自分の時間とお金を無駄にすることだけで済むでしょう。また、カウンセラーとの依存関係に入ってしまう人、または、カウンセラーに洗脳されて、完全に支配されるようになってしまう人もいます。そのときには、膨大なお金を損失することだけではなく、自尊心や自由意志や自分の人生に対する責任感、また愛する能力をはじめ、今まで持っていた他の良いものや価値のあるものを失い、今まで自分でできたことさえもできなくなる恐れがあります。苦しみながらも生きていた人間から、生きているように見えても死んでいるような人になってしまう危険性があるのです。

最も大きな害をもたらすスピリチュアルカウンセラーは、霊的な痛み止めだけではなく、霊的な麻薬とも言えるような「霊的なエネルギー」を与える人です。人間は、はっきりと意識していなくても、自分の人生、自分の運命をコントロールしなければ幸せになることができないと深く思い込んでいます。そのため、人生をコントロールする力を手に入れることができると、スピリチュアル詐欺師が約束をしたならば、霊的なことを全く知らない人は、さっそくこの話に乗ってしまいます。未来を占うことや「死者からのメッセージ」を伝えることもあれば、いろいろなお守り、悪除けや縁起物、また、クリスタルやパワーストーンなどを与えることもあります。また、エネルギーを受けるために、いろいろな瞑想や体操と他の技術を教えることもあります。

このようにして、人が求めている力を与えたり、それを得る方法を教えたりするのですが、この力の源や性質については、詐欺師は教えないのです。霊的な世界には、私たちの幸福を求めている善意の霊だけではなく、私たちの不幸を求めている悪意の霊も存在しています。多くの人々の苦しい体験が示しているように、悪霊からのものである危険性を無視して、ただ「霊的なエネルギー」だけを求めて霊的な世界に心を開いたなら、この心に入るのは、善意の霊ではなく、悪意の霊なのです。善意の霊は、人間の自由を尊重するため、その人によって招かれない限りその心には入ってきません。しかし悪霊は、人間の自由を尊重しません。その人が求めていなくても、チャンスがあれば知らないうちに、その心に入ってくることがあります。当初はその人の望みを満たすようなことがあったとしても、悪霊は、必ずその人を支配するようになり、好きなように利用して、滅びへと導きます。悪霊に取りつかれた人は、解放されなければ、孤独と他の苦しみを抱えて永遠に不幸に生きるようになるのです。それが、スピリチュアル詐欺師の指示に従ってしまった人が、受ける最悪の被害です。

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