待降節第1木曜日 (マタ7,21.24-27)

「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。」マタ7,21

待降節は、自分の人生を見つめるための良い機会です。私の人生を基礎付ける価値観は何でしょうか。私の富、私の最も大事な宝とは、何でしょうか。私は何を求めて、何を希望しているのでしょうか。私の人生は、どんな方向に向かっているのでしょうか。このように生きていることによって私はどんな人になっているのでしょうか。

私たちは、自分の現実をありのままに見つめることができますように。そして必要に応じて、まだ遅くないうちに、変えるべきところは変えることができますように祈りましょう。

救いの源である神よ、
力を奮い起こして助けに来てください。
救いの日が、わたしたちの罪のために遅れることなく、
あなたのいつくしみによって早められますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

待降節第1水曜日 (マタ15、29-37)

「人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱいになった。」マタ15,37

人間には、いろいろな優れた能力が沢山ありますが、その能力で自分自身のすべての必要性を満たすことはできないし、この地上にもそのような可能性はありません。神に象って、神の似姿として創造された人間のすべての必要性を満たすこと、しかもイエスが示してくださった通りに溢れるほど満たすことができるのは、創造主であり無限の方である神だけなのです。

私たちは、父である神が遣わしてくださったイエス・キリストにすべてを委ねて、イエスに従うことによって神の国に入り、神の愛と神の命に満たされますように祈りましょう。

聖なる父よ、
わたしたちの心を恵みで満たしてください。
御子キリストが来られる時、
永遠のうたげにともにあずかり、
主のみ手からいのちの糧を受けることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

待降節第1火曜日 (ルカ10,21-24)

「そのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。『天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。』」ルカ10,21

神についての知識を得るためには、聖書や他の本を読んだり、神学を勉強したりすることで十分でしょうが、神を知るために、つまり神の愛と命にあずかるためには、人間になった神の子、しかも十字架に付けられて殺された神の子を信じ、神の子を自分の人生に受け入れなければならないのです。

私たちは、使徒たちと同じように、イエス・キリストを信頼して、イエスの呼びかけに応えて、イエスに従い、与えられた使命を果たすことによって、神と人間との間の唯一の仲介者であるイエス・キリストと、一層深く結ばれますように祈りましょう。

いつくしみ深い神よ、
苦しみにある人々を力づけてください。
やがて来られる救い主への希望に支えられて、
罪のいざないに打ち勝つことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。