四旬節第3金曜日 (マコ12,28b-34)

「律法学者はイエスに言った。『先生、おっしゃるとおりです。「神は唯一である。ほかに神はない」とおっしゃったのは、本当です。そして、「心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する」ということは、どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れています。』」マコ12,32-33

人間は神を深く知れば知るほど、神に対する人間の愛が深まり、愛の表現が変わっていきます。私たちの命をはじめ、私たちを囲んでいるすべてのものが神の賜物であると実感している人は、神に感謝します。神の賜物、働きと言葉が表している神の愛と知恵、また、素晴らしさと偉大さを知った人は神を賛美し、ほめたたえます。神の愛が無条件で、変わることがなく、人間の罪と死よりも強いものであると分かれば、人間は神に信頼し、自分のすべてをゆだねます。賜物よりもその与え主が大事であり、自分の望みを適えるために神の助けを受けるよりも、神から与えられた使命を果たすことが大事であると分かるほどまでに神を知るようになった人は、神と一つになりたいと望み、自分を神に奉献します。

私たちは、ますます深く父である神を知ることによって、神に対する私たちの愛が、神との完全な一致に至るまで段々と深まっていきますように祈りましょう。

全能の神よ、
信じる者の心にいつくしみを注いでください。
あなたの民が正しい道から外れることなく、
永遠のいのちのことばにいつも従うことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。

四旬節第3木曜日 (ルカ11,14-23)

「わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。」ルカ11,20

この世に働いている力の中では、そのやかましさのために、悪の力が一番強いものに見えるでしょうが、イエス・キリストがご自分の言葉と行い、特に復活によって示してくださった通りに、実際に最も力強いのは、イエスが示した静かな愛の力なのです。

私たちはどんな状況においても、イエスの教えに基づいて愛の最終的な勝利を信じ、いつも愛を頼りにして、愛に忠実に生きることができますように。そして、私たちの中にある悪にも、外にある悪にも打ち勝ち、愛の力を証しし、愛が支配している神の国の味方がますます増えますように祈りましょう。

聖なる父よ、
み前にへりくだって祈ります。
主の過越の神秘をふさわしく祝うことができるよう、
回心の道を歩み続けるわたしたちを力づけてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。

四旬節第3水曜日 (マタ 5,17-19)

「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。」マタ5,17-18

移り変わる世界の中には、変わらないもの、普遍的なものがあります。それは、創造主である神が定めた人生の目的であり、この目的が人生に与える意義と人生の目的に導く生き方なのです。

ますます多くの人々が、父である神がイエス・キリストによって現してくださった、人間についての普遍的な真理を知ることができますように。そしてこの真理に基づいて人間らしく生き、人間として成長し、完成されて、人間にしか味わえない喜びと幸福を、受け入れることができますように祈りましょう。

父である神よ、
あなたは、受難節の務めを通して恵みを与え、
みことばによって養ってくださいます。
わたしたちが自我を捨て、真心からあなたに仕え、
いつも心を一つにして祈ることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。